ジャグラーの設定判別で、こういう経験はないでしょうか。3,000回転まわしてボーナス確率は良い。でも、設定6なのか設定4なのか分からない。
実際に計算してみると、その感覚は正しいことが分かります。設定6の理論値どおりに出ていても、3,000回転の時点で「設定6である確率」は41.0%にしかなりません。
設定を1つに絞ろうとすると、1日打っても届きません。ジャグラーの判別で見るべきなのは、そこではありません。この記事では、実際に何回転でどこまで絞れるのかを数字で出しました。
まずはツールを置いておきます。打ちながら数字を足していってください。
ジャグラー設定判別ツール|全8機種対応
機種を選んで、総回転数とボーナス回数を入れてください。ぶどうや単独REGをカウントできていれば、そちらも入れると精度が上がります。
ジャグラー設定判別ツール
実戦データを入れると、各設定の可能性を計算します。数字は打ちながら足していってください。
ボーナス確率・ぶどう確率・単独REG確率はガリぞう氏(パチスロライター・漫画「プロスロ」原作者)の独自調査値です。出典:なな徹「ガリぞうの収支日記」
メーカーから公表された解析値ではなく、実戦データからの逆算値である点にご注意ください。ガリぞう氏自身も「実機との誤差の可能性もある」と断っています。
・判別は各要素の出現回数から、どの設定が最もありそうかを計算したものです。断定ではありません。
・サンプルが少ないうちは数字が大きく振れます。2,000G以上を目安にしてください。
・単独REGは設定差が最大(設定1と6で約2倍)です。カウントできるなら最優先で入れてください。
・端末がダークモードなら自動で暗い画面になります。ボタンで手動切替もできます。
そもそも設定6に座れる日が、年に何回あるでしょうか。
何回転まわせば、どこまで絞れるのか
ここがこの記事の本題です。設定6の理論値どおりにデータが出ていると仮定して、回転数ごとにどうなるかを計算しました。マイジャグラーVの数値を使っています。
| 総回転数 | 設定4 | 設定5 | 設定6 | 設定4以上 |
|---|---|---|---|---|
| 1,000G | 20.9% | 22.4% | 23.7% | 66.9% |
| 2,000G | 21.0% | 27.3% | 36.8% | 85.1% |
| 3,000G | 20.8% | 28.8% | 41.0% | 90.6% |
| 5,000G | 15.6% | 28.0% | 53.7% | 97.3% |
| 8,000G | 9.7% | 24.0% | 65.8% | 99.5% |
| 10,000G | 5.1% | 17.3% | 77.5% | 99.9% |
※マイジャグラーVで、BIG・REG・単独REG・ぶどうのすべてが設定6の理論値どおりに出た場合の計算です。
設定6を当てにいくと、1日では届きません
設定6の列を縦に見てください。10,000回転まわしても77.5%です。しかもこれは、全要素が設定6の理論値ちょうどに出た場合の数字です。
実戦でここまできれいに出ることは、まずありません。少し下振れするだけで、この数字はもっと下がります。
「設定6だと確信できないまま1日終わった」というのは、腕の問題ではありません。ジャグラーの設定差では、そもそもそこまで絞れないんです。
「設定4以上か」なら5,000回転で判断できます
いちばん右の列を見てください。5,000回転で97.3%。2,000回転でも85.1%あります。
機械割で言えば、設定4は102.8%、設定5は105.3%、設定6は109.4%です。どれもプラス域なので、「設定4以上ならとりあえず打ち続ける」という判断なら、5,000回転でほぼ固まります。
実戦での使い方
- 設定6かどうかを当てにいかない
- 「設定4以上の可能性が何%か」を見る
- その数字が下がってきたら、粘らずに切る
低設定を切る判断も、思ったほど速くありません
逆に、設定1の理論値どおりに出ている場合も計算しました。
| 総回転数 | 設定1 | 設定1〜2 | 設定4以上 |
|---|---|---|---|
| 1,000G | 22.0% | 43.9% | 36.3% |
| 2,000G | 28.4% | 55.8% | 23.1% |
| 3,000G | 31.8% | 62.4% | 16.4% |
| 5,000G | 38.4% | 73.9% | 7.2% |
| 8,000G | 44.9% | 84.2% | 2.0% |
設定1だと確定させるのは、さらに難しい。8,000回転まわしても44.9%です。
ただし「設定4以上の可能性」は、3,000回転で16.4%、5,000回転で7.2%まで落ちます。切る判断はこちらで下せます。
判別に使える3つの数字と、効き方の差
ジャグラーの判別要素は、大きく3つです。どれをカウントするかで、絞り込みの速さが変わります。
5,000回転・設定6の理論値という同じ条件で、使う要素だけを変えて計算しました。
| 使う要素 | 設定6の確率 | 設定4以上 |
|---|---|---|
| ぶどうだけ | 22.9% | 60.7% |
| 単独REGだけ | 31.9% | 82.8% |
| BIG+REG | 40.6% | 89.6% |
| BIG+REG+ぶどう | 46.0% | 92.1% |
| 全部 | 53.7% | 97.3% |
ぶどうだけでは、ほとんど絞れません。設定6が22.9%というのは、6分の1の16.7%からわずかに動いただけです。
単独REG|設定差が最も大きい
マイジャグラーVの単独REG確率は、設定1で1/655.36、設定6で1/327.68。ちょうど2倍の差があります。ジャグラーの判別要素でこれより大きい設定差はありません。
単独REGとは、チェリーと重複せずに単独で当選したREGのことです。先告知でGOGO!ランプが点いた場合、中リールに7を狙って停止形を見れば判別できます。
単独REGの設定差(マイジャグラーV)
- 設定1:1/655.36
- 設定4:1/407.06
- 設定6:1/327.68
ぶどう|差は小さいが、試行回数で効いてくる
設定1で1/5.90、設定6で1/5.66。差は4%ほどしかありません。単体では上の表のとおり、ほとんど絞れません。
それでも数える価値があるのは、試行回数が桁違いに多いからです。5,000回転なら850回前後カウントすることになります。ボーナスの数十回とは母数が違います。
BIG・REG確率|数えなくても記録が残る
データカウンターに表示されるので、カウントの手間がかかりません。上の表でも「BIG+REG」だけで設定4以上が89.6%まで行きます。
途中から座った台でも、データカウンターの数字を入れれば判別を始められます。
機種によって、使える判別要素が違います
6号機ジャグラーは、メーカーから解析値が公表されていません。実戦データからの逆算に頼ることになるため、機種によって判明している要素が違います。
| 機種 | 単独REGの設定差 |
|---|---|
| マイジャグラーV/Ⅵ | 2.00倍 |
| ファンキージャグラー2 | 1.79倍 |
| ネオアイムジャグラーEX | 1.73倍 |
| ハッピージャグラーVⅢ | 1.50倍 |
| ゴーゴージャグラー3 | 逆算値なし |
| ジャグラーガールズSS | 逆算値なし |
| ミスタージャグラー | 逆算値なし |
| ウルトラミラクルジャグラー | 逆算値なし |
後半の4機種は、単独REGの逆算値が出ていません。ツールでもこの4機種を選ぶと、ボーナス確率とぶどう確率だけで計算する仕様にしてあります。
同じジャグラーでも、マイジャグラーは判別しやすく、ゴーゴージャグラー3は判別しにくい。数値の有無がそのまま立ち回りの難易度に効いてきます。
この数値はどこから来ているのか
ツールで使っている数値の出どころを書いておきます。ここを曖昧にしたまま判別ツールを使うのは、あまり良くないと思っています。
数値の出典
ボーナス確率・単独REG確率・ぶどう確率は、いずれもガリぞう氏の独自調査値です。出典はなな徹「ガリぞうの収支日記」。
ガリぞう氏はパチスロライター兼パチスロ生活者で、漫画「プロスロ」の原作を16年にわたって連載しています。ジャグラーに関する知識から「ジャグ神」と呼ばれ、6号機ジャグラーの内部数値は同氏の逆算値が業界の事実上の標準になっています。
ただし、メーカーから公表された解析値ではありません。ガリぞう氏自身も、記事の中でこう断っています。
※あくまで数値はガリぞうの独自調査値であり、実機との誤差の可能性もある事をご了承ください。
このツールも同じ前提です。判別結果は確率であって、確定ではありません。数字が出るぶん確からしく見えますが、元になっている数値そのものに幅があることは頭に置いておいてください。
ハナハナの逆算値は、さらに問題があります
同じノーマルタイプでも、ハナハナはもう一段やっかいです。ジャグラーにはガリぞう氏という定点があるのに対して、ハナハナのベル確率は各サイトがバラバラに逆算していて、しかも共通の計算ミスが入っています。
公式POPの配当枚数とボーナスの掛け枚数から計算し直したところ、別機種の実戦データと平均1.2%の誤差で一致しました。判別の難易度もジャグラーとは違います。
マイジャグラーVは5,000回転で「設定4以上」が97.3%。ハナハナは同じ5,000回転で80〜88%にとどまります。
→ ハナハナ設定判別ツール|全5機種対応・ベル確率とREGで推測
ジャグラーの設定判別についてよくある質問
ジャグラーの設定判別で一番大事な数字はどれですか?
単独REG確率です。マイジャグラーVなら設定1と設定6でちょうど2倍の差があり、判別要素のなかで最も大きい設定差です。ただしゴーゴージャグラー3・ジャグラーガールズSS・ミスタージャグラー・ウルトラミラクルジャグラーの4機種は逆算値が出ていないため、ボーナス確率とぶどう確率で判断することになります。
何回転まわせば設定がわかりますか?
設定を1つに特定するのは、1日打っても難しいです。設定6の理論値どおりに出ていても、10,000回転で77.5%までしか行きません。一方で「設定4以上かどうか」なら5,000回転で97.3%まで絞れます。設定を当てるのではなく、打ち続けるか切るかを決めるための判断材料として使うのが現実的です。
ぶどうを数えないと判別できませんか?
数えなくても判別はできます。BIGとREGの回数だけでも、5,000回転で設定4以上が89.6%まで行きます。ぶどうを足すと92.1%、単独REGも足すと97.3%です。ぶどう単体では設定6が22.9%にしかならず、6分の1の16.7%からわずかに動く程度なので、他の要素と組み合わせて初めて効いてきます。
途中から座った台でも使えますか?
使えます。データカウンターに残っている総回転数・BIG回数・REG回数を入れれば計算できます。ただし単独REGとぶどうは自分でカウントした分しか分からないため、その2つは自分が打ち始めてからの数字だけを入れることになります。総回転数と食い違うので、精度は落ちます。
判別ツールの数字は信用できますか?
元になっている確率は、メーカーの公表値ではなくガリぞう氏の逆算値です。ご本人も実機との誤差の可能性があると断っています。加えて、出てくる数字は確率であって確定ではありません。95%と出ても20回に1回は外れる、という意味の数字です。台を切るか続けるかの材料として使い、これだけで判断を固めないほうが安全です。
その設定で、1日いくらになるのか
判別が進んで「設定4以上っぽい」と分かったとして、それがいくらの話なのか。ここを押さえておかないと、粘るか切るかの判断ができません。
マイジャグラーVの設定別に、1日打った場合の理論値を出しました。1時間750回転・8時間・等価交換で計算しています。
| 設定 | 機械割 | 差枚 | 1日の収支 | 時給 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 97.0% | −540枚 | −10,800円 | −1,350円 |
| 2 | 98.0% | −360枚 | −7,200円 | −900円 |
| 3 | 99.5% | −90枚 | −1,800円 | −225円 |
| 4 | 102.8% | +504枚 | +10,080円 | +1,260円 |
| 5 | 105.3% | +954枚 | +19,080円 | +2,385円 |
| 6 | 109.4% | +1,692枚 | +33,840円 | +4,230円 |
設定3でも−1,800円です。1日打ってこの程度で済むのがジャグラーの特徴でもあります。ただし設定1まで落ちると−10,800円。ここは無視できません。
設定4と設定6で、3.4倍の開きがあります
設定4が+10,080円、設定6が+33,840円。差額は23,760円です。プラス幅で見ると3.4倍。
この差があるから、みんな設定6を特定したくなります。同じ「設定4以上」でも、中身が設定4なのか設定6なのかで、1日の結果がまるで違うからです。
ところが記事の前半で見たとおり、設定6を特定するのは10,000回転まわしても77.5%止まりです。この矛盾をどう処理するか、というのが実戦での問題になります。
設定6を特定できなくても、期待値は計算できます
ここが結論です。設定を1つに絞れなくても、確率の分布さえ出ていれば期待値は出せます。
5,000回転の時点を思い出してください。設定6の理論値どおりに出ている場合、内訳はこうなっていました。
5,000回転時点の内訳
- 設定4:15.6%(+10,080円)
- 設定5:28.0%(+19,080円)
- 設定6:53.7%(+33,840円)
この分布で加重平均を取ると、期待機械割は107.2%になります。6,000回転打った場合の期待収支は+25,783円、時給に直すと+3,223円です。
設定6だと確信できた場合の+33,840円と比べて、差は8,057円。特定できないことの損失は、思ったほど大きくありません。
「設定4以上か」で判断していい理由
- 設定6を特定しようとしても、1日では届かない
- 特定できなくても、期待値は+25,783円と計算できる
- 特定できた場合との差は8,057円。届かない精度を追うコストに見合わない
「設定6かどうか分からないまま打つのは気持ち悪い」という感覚は分かります。でも数字にすると、分からないまま打っても期待値は十分プラスなんです。
切る判断が遅れると、いくら損するのか
逆のケースも計算しておきます。設定1の理論値どおりに出ている台を、どこまで粘るかという話です。
| やめる回転数 | その時点の「設定4以上」 | ここまでの収支 |
|---|---|---|
| 3,000G | 16.4% | −5,400円 |
| 5,000G | 7.2% | −9,000円 |
| 8,000G | 2.0% | −14,400円 |
5,000回転の時点で「設定4以上」は7.2%まで落ちています。ここで切れば−9,000円、8,000回転まで粘ると−14,400円。差は5,400円です。
判別の価値は、高設定を当てることより、低設定を早く切ることのほうに出ます。上振れは待つしかありませんが、下振れは自分で止められます。
等価でないホールでは、ここから目減りします
ここまでの数字はすべて等価交換での計算です。5.6枚交換のホールなら、換金単価は約17.9円まで下がります。
持ちメダル遊技を前提とした概算で、設定6が+30,214円、設定4が+9,000円。等価の約89%です。設定6で3,600円ほど削られる計算になります。
削られ方はプラス幅に比例するので、高設定ほど交換率の影響を大きく受けます。等価でないホールほど、判別を早く終わらせて回転数を稼ぐ意味が出てきます。
全8機種の設定別データは、別記事にまとめてあります。機種によって設定6の機械割も、設定1との差も違います。
まとめ|設定を当てるのではなく、切るか続けるかを決める
そもそも判別が要らない、という選択肢
ここまで書いてきて、身も蓋もないことを言います。
判別が当たったところで、高設定が入っていなければ意味がありません。
ぶどうを数え、単独REGを数え、5,000回転まわして「設定4以上が97%」と分かる。それでも、その日そのホールに設定6が入っていなければ、たどり着ける上限は設定4です。
実機を自宅に置くと
実機には設定キーが付いています。扉を開けてキーを回すだけで、設定6が確定します。判別も、抽選も、ぶどうのカウントも要りません。
お金は賭けられませんが、設定6のジャグラーを毎日打てるという点だけで言えば、ホールでは絶対に手に入らない環境です。